経営コラム

会社を見える化できる「BIツール」を中小・ベンチャーの社長が知っておくべき理由

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情報を活用しきれていますか?

様々な情報ツールが存在する昨今、どの会社も情報を集めることには力を入れていると思います。しかし、あなたの会社では、集めた情報を経営に生かせていますか?

せっかく集めた情報も、目的に沿って分析が行われていなければストレージの容量を圧迫する経営負担になりかねません。「でも情報分析ってどうすれば・・・」と疑問に思った経営者の皆さんが導入すべきツールが「BIツール」です。

BIツールとは?

BIとは、Business Intelligence(ビジネス・インテリジェンス)の略語で、会計システム、販売管理システム、在庫管理システム、生産管理システム、ERPパッケージや顧客管理(CRM)システムなど日々の活動で蓄積される業務システム内の膨大なデータを分析・加工することによって、見えにくいビジネス指標をわかりやすく可視化するためのツールです。

一口にBIツールといってもいろいろな機能があるのですが、主に次の4つの機能を持ちます。

1.レポーティング

業務システムに蓄積された様々なビジネス上の活動履歴データからKPI(Key Performance Indicator)を計測し、動向をモニタリング(監視)することがレポーティングの目的です。何らかの問題が見つかった場合、手遅れになる前に対処を施して軌道修正を行わなければなりません。BIツールのレポーティング機能では、問題の兆候を察知してくれるので、経営者は素早く問題に対処することができます。

bi_introduction2( https://thebhwgroup.com)

2.ダッシュボード

様々なグラフやチャートなどをまとめて一覧に表示し、リアルタイムに提示する機能です。「いま現在の自社の状況がどうなっているのか」、「経営上で何が問題になっているのか」、「問題はどれほど緊急性を要しているのか」といった視点から自社やビジネスの現状(As-Is)を映し出すとともに、あるべき姿(To-Be)を示唆してくれます。

3.多次元分析

多次元データ分析は、時間、場所、商材、担当など複数の次元(ディメンション)を切り替えて、さまざまな角度からデータを分析する手法です。例えば、売上の法則性を発見するために、「店舗」「商品」「期間」という3つの切り口からデータを同時に呼び出し、複雑な問い合わせに素早く回答を得ることができます。

4.シミュレーション

仮説検証のプロセスを通じて、計画の“根拠”を科学的に実証するのがシミュレーションの目的です。予算編成などの計画立案にあたり、実績データの分析、作成した個別データの積み上げ、複数パターン間での比較など行い、将来的な変化を定量的に予測して可視化します。

参考: http://www.keyman.or.jp/at/30006294/

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中小・ベンチャー企業にBIツールを導入するメリット

それでは、中小企業でもBIツールを導入すべきなのでしょうか。

メリットとデメリットをご紹介します。

メリット

 ・収集したデータを経営指標に合わせながら自動的に分析してくれる
 ・業績を全社規模で管理/モニタリングし、早い段階で異常や問題を発見し、
対策を講ずることができる
 ・データと分析結果を会社全体の資産として共有できる
 ・過去データの分析から、今まで見落としていた経営の傾向も見える
 ・近年は比較的安価に利用でき、かつトレーニングやサポートメニューが
充実したクラウド型BIツールが登場。
・中小企業でも手が届くBIが続々と登場している

今まで蓄積されていたデータから新たな価値を創造できるのがBIツールのメリットです。BIが自動的に情報を分析してくれるため、PDCAサイクルもより早く回すことができます。

デメリット

 ・導入の難易度が高い
 ・導入には最低限の情報分析に関する知識が必要
 ・抽出するデータはユーザー独自に指定する必要があり、
自動的に抽出・分析・加工してくれる万能ツールではない
 ・サイバーセキュリティの問題
 ・まだ比較的高価

導入へのハードルがまだ高いことが大きなデメリットで、導入しても失敗してしまう会社も存在します。それでは、BIツールを導入する際に気をつけなければいけないポイントをご紹介します。bi_introduction1

導入のポイント

せっかくBIツールを導入しても、うまく使いこなせず成果をあげられなかった会社も存在します。BI 導入の前に、下記の「DELTA」を会社で定義することが、BIツール導入には欠かせません。

  • D…データ(データ分析のためのデータ材料は揃っていますか?)
  • E…エンタープライズ(会社自身が、分析業務を重要視していますか?)
  • L…リーダーシップ(分析を主体的に行うリーダーを任命していますか?)
  • T…ターゲット(分析対象や目的をきちんと定義していますか?)
  • A…アナリスト(分析可能な人材・ツールがありますか?)

複雑な業務を行ってくれるBIツールですが、「とりあえず導入してみよう」というマインドではせっかくの初期投資が無駄になる可能性が高いです。BIツールを導入する際は、明確な目的意識を持ち、しっかりと導入への準備を行いましょう。

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中小企業こそBIツールを導入しよう

これまで大企業を中心に定着してきたBIツールですが、最近では比較的お手頃価格で利用できるクラウド型BIツールも登場し、BIツールは中小企業やベンチャー企業にも手が届くツールとなってきました。今後、BIツールは中小企業を中心に広がっていくと予想されています。

明確な目的意識と準備が必要ですが、使いこなせればBIツールほど強い味方はいないでしょう。競合企業と差をつけるためにも、BIツール導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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