省力化, 経営コラム

【話題のビジネス書】鬼速PDCAがすごい!今になってPDCAを学ぶ意味とは?

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はじめに

皆さんは『鬼速PDCA』という本をご存じでしょうか。急速に売り上げを伸ばしている話題のビジネス書です。PDCAサイクルといえば、言わずと知れたフレームワークですが、今回は『鬼速PDCA』からなぜ今になってPDCAサイクルを学ばなければならないか、PDCAの奥深さをお伝えしたいと思います。

PDCAとは?

まずは、PDCAそれぞれについて『鬼速PDCA』にのっとって簡単に振り返ってみようと思います。

Plan:計画
Do:実行
Check:検証
Adjust:調整

ここで一つ注意なのが、Adjust(調整)です。一般的には、Action(改善)とされていますが、良いことをさらに伸ばす伸長案が抜け落ちる可能性があるということでAdjust(調整)にされています。

以下でそれぞれを詳しく見ていきましょう!

「計画」の極意とは?【Plan】

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「計画」と聞くと、ついつい慎重になってしまったり、あまり重要視せずとりあえず実行に移してみたりと、さまざまな捉え方がなされていますが、『鬼速PDCA』では、計画段階で行うことが極めて明確に定義されています。それは、

「計画」:到達目標を明確に定め、その目標を達成するための課題、その課題の解決案まで考える
ということです。ここで重要なのは、解決案まで考えておくことです。そうすることで、実行段階で実際に何をやればいいかを考えやすく、スムーズに実行に移すことができます。

ざっくりと例を出して説明すると、たとえば、計画の目標を定める時に「月に10件新規開拓をする」という形で到達目標を定めておきます。このとき、「プレゼンの勝率を30%から50%にする」と結果目標(KPI)も合わせて定めておきます。

その目標を達成するために「プレゼン勝負になると勝てない」という形で課題として洗い出し、その課題を解決するために「同僚にプレゼンをみてもらう」といったように、解決案として明確に定めておくのです。

このように、

到達目標を明確に定め(例:月に10件新規開拓をする&プレゼンの勝率を30%から50%にする)
目標を達成するための課題を洗い出し(例:プレゼン勝負になると勝てない)
解決案を考える(例:同僚にプレゼンをみてもらう)

という3ステップを踏むことにより、計画を明確に定めておくことができるのです。

PDCAサイクルを上手く回すためには、目標を定量化しておく(例:月に10件新規開拓をする&プレゼンの勝率を30%から50%にする)がポイントです。(このことについては、「検証」の極意とは?を読むと分かります。)

「実行」の極意とは?【Do】

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「実行」と聞くと、計画で定めておいたことを行動に移すだけだから、簡単じゃないかと思われるかもしれませんが、実行に移そうとして、これは具体的に何をやればいいのかと悩んだ経験はないでしょうか。

その悩みを解消するために、解決案をもう1段具体的なタスクにまで落とし込む、つまり「Do」を「ToDo」にまで落とし込むのです。言い換えると、

「実行」:解決策をアクションに分解し、そのアクションを具体的なタスクにまで落とし込み、実行する
ということになります。「Do」を「ToDo」に分解することによって、格段に実行に移しやすくなるのです。

先程の例では、「同僚にプレゼンを見てもらう」という解決案を考えて、この実行段階に移りました。この続きから考えます。

まずは、「同僚にプレゼンを見てもらう」を「同僚Aにプレゼンを見てもらう」という「Do」の形にします。その次に、「同僚Aに今週中にプレゼンを見てもらう」という形で「ToDo」の形に落とし込みます。そして、実際に同僚にプレゼンを見てもらいます。

このように、

解決策をアクションに分解し(例:同僚Aにプレゼンを見てもらう)
アクションを具体的なタスクにまで落とし込む(例:同僚Aに今週中にプレゼンを見てもらう)

という2ステップを踏むことにより、確実に実行に移すことができるのです。

「検証」の極意とは?【Check】

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「検証」の段階はないがしろにされることが多かったり、形としてだけ「検証」が存在していたりしますが、『鬼速PDCA』では、しっかりと計画・実行の流れをくみ取った「検証」が定義されています。それは、

「検証」:これまで進めてきた計画・実行を再考し、客観的に疑う
ということです。ここで重要なのは、定量的に再考できる指標を定めておくことです。こうすることで、検証結果がはっきりします。

先程の例では、「同僚Aにプレゼンを見てもら」いました。この続きから考えます。

まずは、定めた到達目標を検証します。この場合、「月に10件新規開拓をする」と定めたので、到達目標の達成率を算出します。仮にこの場合、60%達成したとします。

次に、定めた結果目標(KPI)を検証します。この場合、「プレゼンの勝率を30%から50%にする」と定めたので、結果目標の達成率を算出します。仮にこの場合、プレゼンの勝率が35%だったとして、結果目標を25%達成したとします。

その次に、実行目標を検証します。この場合、「同僚にプレゼンを見てもらう」と定めたので、この行動の達成率を算出します。仮にこの場合、100%とします。

数値を算出できましたら、できなかった要因とできた要因を突き止めます。

この場合、到達目標と結果目標が達成できていないので、結果目標から「プレゼンの練習が足りなかった」と要因を突き止めたとします。
実行目標は達成できたので、できた要因として「同僚のスケジュールを把握していた」と要因を突き止めたとします。

このように、

これまで進めてきた計画・実行を再考し(例:到達目標、結果目標、実行目標の達成率を算出)
客観的に疑う(例:できた要因とできなかった要因を突き止める)

という2ステップを踏むことで、PDCAサイクルをしっかりと評価することができます。

「計画」の極意とは?の章末でも述べたように、計画段階で定量的に目標を定めたことによって、検証段階でも定量的に評価することができました。そのため、計画段階から検証段階のことを見越して、定量的に目標を定めておく必要があったのです。

「調整」の極意とは?【Adjust】

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いちばんわかるようでわからないのが、この「調整」の段階になります。一般的にはPDCAサイクルを改善するといったことだと思いますが、ではいったいどうやって次のPDCAを考えればよいのでしょうか。『鬼速PDCA』では、

「調整」:検証結果を踏まえて計画、実行を修正し、すばやく次につなげる
と定義されています。ここで重要なのは、PDCAサイクルをまわすという意識が必要ということです。そうすることで、これまでのサイクルを次のサイクルへつなげる意識が働きます。

先程の例では、「プレゼンの練習が足りなかった」、「同僚のスケジュールを把握していた」という検証結果が出ていました。この続きから始めます。

まずは、この検証結果を踏まえた調整案を考えます。

「プレゼンの練習量が足りなかった」という検証結果の場合、「同僚Aに今週中にプレゼンをみてもらう」という「ToDo」に調整が必要だと分かったため、「同僚Aに今週中にプレゼンを2回見てもらう」という調整をしたとします。

このとき、新たな「ToDo」を定めたほうがより効果的になるかもしれません。その場合、「上司Bのプレゼンの場に同行させてもらう」という「ToDo」を追加したとします。

次に、今回のサイクルから次のサイクルにつなげます。

この場合だと「同僚のスケジュールを押さえる」、「上司のプレゼンのスケジュールを確認し、同行の許可をもらう」といったように、素早く次のサイクルに移すためにできればその場で行動を起こすことが重要です。

このように、

検証結果を踏まえて計画・実行を修正し
(例:「同僚Aに今週中にプレゼンを2回見てもらう」、「上司Bのプレゼンの場に同行させてもらう」)
素早く次のサイクルにつなげる
(例:「同僚のスケジュールを押さえる」、「上司のプレゼンのスケジュールを確認し、同行の許可をもらう」)

という2ステップを踏むことで、PDCAを“鬼速で”回していくことができるのです。

この調整段階では、調整段階の次がいきなり実行段階に移っていますが(P→D→C→A→D)、必ずしもまた計画段階から練り直す必要はないのです。

おわりに

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これまで『鬼速PDCA』流のPDCAについて詳しく解説していきました。『鬼速PDCA』では明確にPDCAサイクルを回していくことによって、効率よくかつ成長スピードを加速させることができるのです。

以下に、例を交えて説明したPDCAの定義を再掲しておきます。

Plan(計画):到達目標を明確に定め、その目標を達成するための課題、その課題の解決案まで考える
Do(実行):解決策をアクションに分解し、そのアクションを具体的なタスクにまで落とし込み、実行する
Check(検証):これまで進めてきた計画・実行を再考し、客観的に疑う
Adjust(調整):検証結果を踏まえて計画・実行を修正し、すばやく次のサイクルにつなげる

皆さんもぜひ鬼速でPDCAサイクルを回してみてください!
また、詳細な行い方が知りたいという方は、『鬼速PDCA』の購入をおススメします!

<参考:クロスメディア・パブリッシング『鬼速PDCA』冨田和成>

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