固客化, 経営コラム

【トレンドを先読みする!】今伸びている中小企業が取り組む戦わない経営とは一体

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読者の皆様に少し時間をとって考えていただきたい質問があります。

「良い経営とはどんな経営でしょうか?」

30秒でも構いません。答えを出してみてから本記事を読んでいただければ幸いです。

良い経営とは?

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「良い経営とはどんな経営でしょうか?」

この質問に対し、どういった答えを導き出したでしょうか。おそらく、様々な答えがあり、どれが不正解、正解ということはないでしょう。

しかし、今、成長している多くの中小企業はこの問いに真摯に向き合い、ある1つの答えを導き出しています。それが、「ビジネスを通して、関わる全ての人を幸せにする経営」です。これを達成するための手段が「戦わない経営」なのです。

ではもう少し、この戦わない経営について詳しく見ていきましょう。

戦わない経営とは?

「ビジネスを通して、関わる全ての人を幸せにする経営」が会社経営においてのゴールであり、「戦わない経営」という概念がそのゴールにたどり着くための手段であるというお話を上記でしました。

では、「戦わない経営」とは何でしょうか。戦わないと聞くと、勝負から逃げるといった風に誤解されるかもしれません。しかし、「戦わない経営」とは、しっかりとした戦略を持ち、適切なポジショニングが取れれば、競争のない環境で伸び伸び経営ができ、競争で疲弊することなく「ビジネスを通して、関わる全ての人を幸せにする経営」が達成できるという考え方なのです。

残念ながら、現在の社会では、以下の構図が刷りこまれてしまっています。

  • ビジネス=戦い
  • 経営=戦い

しかし、戦いの先に幸せがあるのだろうか。そんな、疑問が根本にあり、生まれた考え方なのです。

つまり、「戦わない経営」において、いかに中小企業が適切なポジショニングを取り、競争のない分野で経営を行えるかが鍵になるのです。

ポジショニングに関する実践的な内容は、次回以降執筆致します。

昔と今の偉人が注目した考え方

実は、この「戦わない経営」という考え方は、形は少し違いますが、昔の偉人である孫子を書いた孫武と今の偉人である著名投資家、ピーター・ティールも推奨する考え方でもあります。

さらに、多くのビジネスマンが注目したブルー・オーシャン戦略とも類似した考え方です。つまり、トレンドにはなっているものの、実行に移せている企業が多くないと言えるでしょう。

今後、人々の関心がモノからコトに移っていくと言われる今、この「ビジネスを通して、関わる全ての人を幸せにする経営」を達成するための「戦わない経営」という考え方は、よりトレンドとなっていくことが予想されます。

戦わない経営をより理解するために

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では、「戦わない経営」をより理解していただくため、「戦わない経営」の著者である株式会社ビジネスバンク 浜口氏の考えをご紹介します。

浜口氏が考える「戦わない経営」とは、どのような状態を指すのか。
コンペティター(Competitor)だけでなく、カスタマー(Customer)、カンパニー(Company)という3つのCおいて競争がなくなることであるといいます

一つ一つ詳しく見ていきましょう。

顧客は、攻略相手ではない

カスタマーと戦わないとはどういうことでしょうか。

顧客を「攻略する相手」と捉えてしまっている会社が少なくないと浜口氏は、言います。しかし、顧客と企業は表裏一体の関係にあり、お互いが気持ちいい関係を築くことが重要であると浜口氏は考えているのです。

そのために、顧客がその企業のファンになり、別の顧客を紹介してくれるといったサイクルが理想的だというのが浜口氏の考えなのです。

下記の記事では、中小企業がファンを作るための5つのステップが詳しく述べられています。合わせてご参照ください。

相手と重複しない場所を見つける

コンペティターと戦わないはイメージがつきやすいかもしれません。

他者と同じものを提供している限り、お客様から見たらどっちでも存在になってしまい、相対価値が下がってしまいます。その時に重要なのが、ポジショニングの戦略なのです。

まず、自社の立ち位置を整理し、他者のポジショニングを分析すれば、どの会社もまだ手がけていないが、ニーズがある分野が必ず存在すると浜口氏は考えています。

例えば、焼き鳥店は、本来、男性客を想定していますが、女性に対しても大きな需要があるかもしれない。このように、小さな違いでも、「戦わない経営」を実現することが可能なのです。

仕事は「味方」である

最後に、カンパニーと戦わないとはどういうことでしょうか。

これは、社員同士がお互いに尊重し合い、同じ船に乗っている仲間という意識を持つことが大切であると浜口氏は考えています。

そのために、経営ビジョンの共有も重要ですが、仕事の本質を社員に理解してもらうことがより重要だと言います。

仕事というのは、つらいものといったマイナスのイメージが先行してしまいまずが、仕事は本来、人の役に立つものであり、自分の人生を豊かにしてくれるものであり、仕事は「味方」である、これが仕事の本質であると述べています。

おわりに

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冒頭で考えていただいた「良い経営とは」という問いには何通りの答えがあり、経営者が持つ、価値観によって答えは全く違うものになるでしょう。しかし、ステークホルダーを始め、顧客に圧倒的に愛される会社が現在成長し、伸びている事実は確かにあるのです。

もう一度、「良い経営とは」という問いに立ち返り、自分だけの解を追い求めていくことが経営者にとっての使命なのかもしれません。

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