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新アイディアへのヒントは身近なところに?

   おはようございます!
 ビジネスバンクグループの渡辺です。

 先日、近所のコンビニに立ち寄って
 雑誌コーナーを見ていた時のことです。

 何か面白そうな特集や付録がないか探していて、
 ふと、気付きました。

  「付録がタイトルに被ってる!」

 人物の写真が、雑誌タイトルの上に被っているのは
 最近では主流になっていましたが、
 そういえば、いつからか付録までタイトルの上に。

 この位置は、確かに見やすい。

 付録が表紙の真ん中から下に載っていると、
 雑誌を持ち上げなければ、何が付いてくるか分からないんですよね。

 その点タイトルの位置なら、
 同じような雑誌の中でも、すぐに目に飛び込んでくる。

 この付録の位置を変えたのは、宝島社がはじまりのようです。

 しかも同社では、
 付録の掲載位置を「表紙の上部12cm以内」と決めていて、
 これならほとんどの棚で隠れないとのこと。

 タイトルよりも付録を目立たせるなんて、
 よく考えついたなぁと思ってしまいますね。

 宝島社は他にも、様々な「業界初」の施策を打ち出して、
 今や発行部数100万部を超える雑誌もあるそうです。

 これまでの「ファッション雑誌」業界の「常識」を打ち破ったことで、
 業界シェアトップへ躍り出た宝島社。

 同社が打ち出した、
 これまでにないまったく新しい施策のように、

  「何で今までそれに気付かなかったんだろう?!」

 ということって、意外とありますよね。

 ただ、“これまでの常識を打ち破る”ようなアイディアって、
 やっぱり思いつきにくいもの。
 どうしたら、まったく新しいアイディアに辿り着けるのでしょうか?

 実はその答えは、意外と“身近なところ”にあるのかもしれません。

 今回は、これまでの常識を打ち破り、
 新しいアイディアに辿り着くための、“2つの方法”をお伝えします!

 

1. 外の世界を見る

 最近読んだ本に、こんな話がありました。

  アメリカの大手自動車メーカー
  ゼネラル・モーターズ(GM)の開発部門のある社員は、
  ある時から自動車の展示会に足を運ばなくなりました。

  自動車業界のアイディアが似たり寄ったりになるのは、
  全員が同じ展示会に行くからだと気付いたからだそうです。

  その代わりに、彼とその部下たちは、
  コンピューター・ゲームやおもちゃの展示会、
  ファッションショーに足を運びました。

 新しいアイディアを探しに、
 まったく異なる業種の展示会に行く。

 彼は、いつも皆が同じ業界の「常識」の中にいるから、
 新しいアイディアを出すことが難しいのだと気付いたのです。

 これは、どの業界にも言えること。

 毎日“普通に”生活をしていると、知らず知らずのうちに
 同じ会社(または同業他社)の人と一緒にいることが多かったり、
 似たような会社や製品のことばかり調べたりしていませんか?

 もちろん、それも大切です。

 でも、まったく新しいアイディアの“ヒント”を探そうと思ったら、
 今まで付き合ったことのない人と出会ったり、
 初めての場所に行ってみることも、とても重要なこと。

 “自分の世界”の常識とは“異なる世界”の常識に出会うからこそ、
 そこにイノベーションが生まれるのです。

 ぜひ、「外の世界」を見に行ってみてください。

 

2. 身の回りの“当たり前”を疑う

 少し前、私はこんな商品を見つけました。

 友人と買い物に行った時のことです。

 様々な文房具が並ぶ売り場で、ふと目に留まったのは、
 かわいらしい、リボンのついたゴム製のリング。

 何に使うのかな?と思ってよく見ると、
 実はこれ、「指サック」だったのです。

 指サックは紙をめくる際に使う文具ですが、
 私の中で指サックといえば、あのオレンジや緑の、
 指に被せるタイプの商品のイメージしかありませんでした。

 パッケージをよくよく見てみると、
  「女性のネイルを隠さない」というキャッチフレーズ。

 従来の指サックは指に被せて使うため、
 爪を伸ばしていると使用できなかったのです。

 その点、このリング型指サックは、指先に被せる必要がなく、
 女性がお洒落なネイルをしていても、そのまま使用可能です。

 しかも、商品そのものが可愛い!

 これは売れるだろうなぁと思い、ネットで調べてみると、
 案の定、多くの女性がSNSで写真をアップしていました。

 今まで、指サックといえば「指に被せて使うもの」として
 何の疑問も抱いていませんでしたが、
 実はこんな身近なところに、新商品の開発の「ヒント」があったのです。

 また別の日、駅に居た時にふと目に留まったのは、
  「キャップの“落ちない”ペットボトル」。

 ペットボトル飲料は、移動時やスポーツ中など、
  「動いている時」に飲むことが多いと思います。

 そういう時、誰しも一度はやってしまうのが、
  「キャップを落としてしまう」こと。

 そこで登場したのが、
  「キャップの落ちないペットボトル」です。

 普通、ボトル本体とキャップは完全に分離しますが、
 この商品は、キャップとボトル本体がリングで繋がれていて、
 開けた時に離れないようになっています。

 そのため動いている時でも急いでいても、キャップを落とさずに、
 しかも片手で飲むことができるようになりました。

 ペットボトルといえば「キャップが外れるもの」という常識は、
 今や、覆されたのです。

 もう一つ、私の家にもある、とても身近なもの。

 ティファールのフライパン。

  「取っ手の取れる~♪」のCMで有名ですね。

 この「取っ手が取り外しできる」フライパンは、
 ティファールが出てくるまで、
 ありそうでなかったアイディアです。

 フライパンの取っ手は、
 もちろん本体にくっついていることが「当たり前」でした。

 ティファールは、この「当たり前」を疑うことで、
 それを打ち破ったのです。

「当たり前」から「ヒント」は生まれる

 こうして見ていくと、新たなアイディアへの「ヒント」は
 実は、家や会社など普段の生活の中にも、
 そこかしこに転がっていることが分かります。

 それに気付けるかどうかは、日々の「習慣付け」が肝心です。

 いきなり「業界の常識」に気付き、打ち破ろうとするのは至難の業。

 でも、普段の生活の中で、
 身の回りにある様々な「当たり前」に目を向ける習慣をつければ、
 ふとした時に「ヒント」に出会うかもしれません。

 また、冒頭にあげたゼネラル・モーターズの例にもありましたが、
 普段とはまったく別の場所に行くことで得られる「ヒント」もあります。

 いつも、同じ業界のことばかり調べていないか?
 いつも、自分と似ている人と話したり、同じような場所へ行っていないか?

 そうやって疑問を持つことも、
  「身近な当たり前を疑う」ことではないでしょうか。

 世の中に大きな影響を与えるような新商品の「ヒント」は、
 意外と、自分の近くにあるかもしれません。

渡邊 絵梨

※この記事は、「Entre Magazine」のバックナンバーから抜粋しています。Entere Magazineの登録はこちらからどうぞ。

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目次

  1. はじめに
  2. 数千社の経営を見てきた専門家が考える「経営が上手くいかない最大の原因」
  3. 優秀な経営者は気づくけど、なかなか実行できない10のこと
  4. あなたの会社の生産性が上がらない2つの理由
  5. システムを導入すべき理由と7つのチェックポイント
  6. おわりに